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 法務省は18日、インターネット上の書き込みで人権侵害を受けたとして、被害者から申告を受理した「人権侵犯事件」が昨年は1736件だったと発表した。2001年に統計を取り始めて以降、3年連続で過去最多を更新した。前年より21・5%増え、10年前の6・4倍と急増している。

 主な内容は「プライバシー侵害」が1041件(前年比40・9%増)、「名誉毀損(きそん)」が485件(同40・6%増)など。昨年中に対応を終えた件数も1604件で前年より31・0%増え、過去最多だった。

 「ネットで中傷された」などの相談を受けて、各地の法務局が調査する。情報を確認したうえ、プロバイダーに削除を求める方法を本人に助言するほか、法務局側が削除を要請することもある。

 「ブログに宿泊施設の脱衣所での着替え画像を掲載された」と女性から相談を受けたケースでは、法務局がサイト管理者に要請し、昨年中に削除された。また、名前や住所とともに「死ね」「人間のクズ」などと複数の掲示板で中傷された被害者が、管理者に削除を求めたが一部がウェブ上に残り、法務局が要請してすべて削除されたケースもあった。同省人権擁護局は「ネット上では、情報が広がるスピードが速い。人権侵害の被害が重大になる前に、迅速に対応していきたい」としている。(金子元希)