【動画】海中で花が咲いたような姿を見せるヒダベリイソギンチャク=神村正史撮影
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 北海道の世界自然遺産・知床で、「海に咲く花」が満開だ。羅臼町沿岸の根室海峡に潜ると、水深10メートルほどの岩場にヒダベリイソギンチャクが群集し、どの個体も触手を大きく広げている。

 イソギンチャクは「シー・アネモネ」「シー・ローズ」などと、しばしば花に例えられる。ヒダベリイソギンチャクは、潮に流されてくる生物の幼生を主な餌にしている。今は水温が零下1度前後で餌が少なく、どの個体も大きく口を開けているという。

 地元の水中写真家・関勝則さんによると、今年は流氷が羅臼沿岸まで来ず、水温が下がりきらなかった。このため、海中の季節の進み具合が例年より2~3週間早い。植物プランクトンの発生や雪解け水による「春にごり」も早まるとみられ、「北の海のお花畑は、今季は間もなく見られなくなる」と話している。(神村正史)

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