【動画】障害者像ぶち壊す プロレスラー・鶴園誠さん=遠藤啓生撮影
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 レフェリーが「ファイト!」と声をかけ、ゴングが鳴る。自力で立てないレスラーが横たわったまま、体をくねらせ相手の上にのしかかる。

 健常者も同じリングに上り、殴り合い、蹴り合い、ぶん投げる。それが障害者プロレス団体「DOG(ドッグ)LEGS(レッグス)」のリングだ。

 いま所属するレスラーは20人。このうち18人が障害者手帳を持っている。

 名物レスラー「ラ・マン(愛人)」は、脳性まひで重い身体障害のある大賀宏二(54)。健常者の妻瑞穂(50)と長男遥(18)による夫婦、父子対決の名勝負を見せてきた。生まれつきの二分脊椎(せきつい)症で下半身が動かない鶴園誠(38)は、端正な顔立ちと鍛え上げた上半身で女性に人気だ。

 会場を埋めた観客は約300人。「乗っかれ!」「倒せっ」。出番を待つサンボ慎太郎こと、矢野慎太郎(46)とアンチテーゼ北島こと、北島行徳(50)が控室で歓声に耳をすます。

 2人はともに団体を立ち上げた同志だ。

     ◇

 慎太郎は脳性まひの影響で言葉がはっきりしない。動きも少しゆっくりだ。

 養護学校を卒業後、ごみ処理工場に勤めた。朝6時から汗だくで働いても月給は10万円ほど。学校に来ていた同世代のボランティアたちは車を買い、結婚していくというのに、自分はふられてばかり。道行く人は視線をそらし、振り返ってじろじろ見る。

 学校では、周りの人たちから「障害者も健常者も同じだよ」とよく聞いた。でも、社会は違った。見て見ぬふりをされ、誰からも認められない。そんな気がしてやりきれなかった。

 一方、毎日中学生新聞の契約記…

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