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 広島県東広島市の山陽自動車道「八本松トンネル」で17日に発生した多重事故で、県警は19日、事故の発端の追突事故を起こしたとされるトラック運転手の勤め先の運送会社ゴーイチマルエキスライン(埼玉県川口市)の事務所を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の疑いで家宅捜索した。事故に至る経緯を特定するため、運転手の運行状況などを調べる方針だ。

 運送会社への捜索は午前8時15分ごろに始まった。広島県警高速隊と交通指導課の捜査員ら12人が段ボールを抱え、相次いで事務所に入っていった。

 事故は17日朝に発生。皆見成導(みなみなりみち)容疑者(33)=埼玉県越谷市、同容疑で18日に逮捕=が運転するトラックが別の事故によってできていた渋滞の列に追突し、軽乗用車の介護職員丸岡節枝さん(65)=広島県竹原市=と別の乗用車の会社員今塩屋(いましおや)明宏さん(34)=東広島市=が死亡し、67人が負傷した。

 その後の県警の調べで、皆見容疑者のトラックが今塩屋さんの乗用車にめり込んでいたことが判明。この状態で渋滞の車列に突っ込んでいき、約100メートルにわたって少なくとも3台の車に衝突していた。さらに、追い越し車線にはみ出して別のトラックに追突して炎上していたという。

 事故に巻き込まれた車のドライブレコーダーの分析では、最初の衝突から炎が上がるまで4、5秒だったといい、一連の状況について県警は事故の衝撃の激しさを示すものとみている。