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 ハウステンボス(長崎県佐世保市)でロボットが接客する「変なホテル」の第2期棟がオープンした。太陽光や水素エネルギーでエコをアピールする。家庭向け電力小売りや無人島の取得にも乗り出し、従来の「オランダのテーマパーク」を超えた進化が続く。

■「変なホテル」新棟はエコ

 15日オープンした第2期棟は72室。昨年7月オープンの第1期棟(72室)と合わせて従来の2倍の規模になる。

 フロントで恐竜や女性の形のロボットが「いらっしゃいませ」と出迎えるなどして運営コストを抑える従来のコンセプトはそのままに、新棟は省エネをアピールする。

 屋根には太陽光パネルが備えられ、ホテルの電力の一部を賄うほか、余った電力で水素をつくる。水素はタンクに貯蔵し、太陽光での発電が少ない時期に、水素が燃料となる燃料電池で発電する。

 太陽光と燃料電池、蓄電池を組み合わせることで、12室の電力を年間通じて賄えるという。システムは東芝が開発し、商業施設で使われるのは初という。

 建物の構造は、「CLT(直交集成板)」工法と呼ばれ、木の板の向きを交互に変えて貼り合わせた木材パネルを使う。材料には九州の材木を使っている。耐火性や遮音に優れ、施工期間も短いメリットがあるという。

 フロントには人や恐竜の形のロボットが3体あり、チェックインの手続きなどができる。日本語だけでなく、英語、中国語、韓国語にも対応する。

 ハウステンボスが新技術を盛り込んだホテルを開業したのは、宿泊ニーズの増加への対応だけでなく、同様のホテルを各地で展開したい狙いもあるからだ。ロボットで人件費を減らし、新工法で建設コストを抑え、省エネ設備で光熱費を減らす。こうした形を、新たなホテル事業のモデルにしたい考えだ。

 今後は清掃のロボット化も進めて、より省力化を進めていくという。沢田秀雄社長は「どんどん生産性を上げていく。無駄がなく楽しいホテルで、いずれ世界で使われるビジネスモデルになる」と意気込む。

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