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 トルコの最大都市イスタンブール中心部の繁華街で19日午前10時55分(日本時間同午後5時55分)ごろ、爆発があり、トルコ政府によると、少なくとも4人が死亡し、重体・重傷者7人を含む36人が負傷した。治安当局は「男による自爆テロの可能性が高い」とみている。在イスタンブール日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。

 トルコのメディアによると、負傷者のうち12人はイスラエル人やドイツ人などの外国人。現場はイスタンブールの欧州側にある新市街。大通りの「イスティクラル通り」と「バロ通り」の交差点付近で、地元行政当局の建物の前だった。19日午後現在、犯行声明は出ておらず、警察が付近の通りを閉鎖して捜査を続けている。

 イスティクラル通りは2013年の反政府デモの舞台となった「タクシム広場」から南西に延び、通り沿いには飲食店やブランドの店舗が並び、フランスやロシアなどの総領事館もある。普段から買い物客や観光客でにぎわうが、爆発が起きたのは土曜日の午前で、通行人が少なかったとみられる。

 ロイター通信などはトルコ政府高官の話として、現場の状況からクルド系武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)かその関係組織のメンバーの男による犯行の可能性があると伝えた。同高官によると、実行犯の男はもっと人数が多い場所で爆発させようとしていたが、警官に気づかれて自爆したとしている。

 トルコでは13日に首都アンカラで大規模爆発があり、37人が死亡したばかり。トルコの治安当局はこの週末に「クルド系武装勢力が一斉攻撃を準備している」とみて、都市部などで警備を強化していた。

 イスタンブールでは、1月12日に旧市街の人気観光地スルタンアフメット地区でも爆発事件があり、ドイツ人観光客11人が死亡した。(イスタンブール=春日芳晃神田大介