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 広島県東広島市志和町の山陽自動車道下り線「八本松トンネル」で17日に2人が死亡、67人が負傷した多重事故。「中本クレーン」(同市西条町)の中本寛社長(68)は、発生約5時間後の昼過ぎから現場で撤去作業にあたった。12台が絡み、5台が炎上したトンネル内はどんな状況だったのか。

 「トンネルに入ると、天井はすすで真っ黒。配線や車の塗料が焼けた独特の臭いが漂っとった」

 壊れた事故車両などの撤去に関わって30年以上。昨年4月に広島空港で韓国・ソウル(仁川)発広島行きのアシアナ航空機が着陸に失敗し、25人が負傷した事故の機体の撤去にも携わった。2000年には山陽自動車道上り線「郷分トンネル」(福山市郷分町)で起きた多重事故の現場にも駆けつけた。数々の事故現場で撤去作業をしてきたが、今回は中でも激しい衝突と炎上をうかがわせる現場だった。