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(20日、大相撲春場所8日目)

 「まあ、いいと思いますよ」。勝っても負けても仏頂面の多い稀勢の里も、かすかに表情が緩んだ。中日での勝ち越しは2013年夏場所以来で、単独では初めて。充実感があるのだろう。

 過去10戦全勝の勢を相手に左の前まわしを取るも、すぐに切られた。だが、落ち着いていた。間髪入れずに再び左をこじ入れて体を密着。小手に振る相手に腰を落としてびくともしない。右上手も取り、最後はゆっくりと寄り切った。「ああなれば、ね」。有利な体勢で慌てず、騒がず。

 ここまで弱点は「腰高」だった。腕力に頼るあまり、頭に血が上ると下半身が付いていかず、上体が泳ぐ。土俵際で逆転を許す、もろさの要因だった。

 今場所目立つのは、最後まで腰…

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