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 6月の閉店が決まった岩手県花巻市のマルカン百貨店をめぐり、同市のまちづくり会社「花巻家守(やもり)舎」の小友康広代表取締役が20日夜、記者会見し、運営の引き継ぎに名乗りを上げた。今後10年間のコストと利益を5月末までに算出し、可能な場合、運営していきたいという。マルカン側も前向きで、下瀬川憲佑営業部長は「できる協力はしていきたい」と話している。

 花巻家守舎は空きビルを改修して資産価値を高めるリノベーションの手法を使い、衰退する中心街を活性化する事業を営んでいる。マルカン百貨店は地下1階地上8階建てで現在は1~6階を使用中。小友氏は人気がある6階食堂は今の雰囲気とメニューを踏襲し、1~5階はテナント型として物販や事務所、託児所、イベント会場などに利用する構想を示した。

 マルカン百貨店は、閉店の理由に老朽化と耐震診断で不適合と判断されたことを挙げている。小友氏は「数億円の初期投資が必要」とし、金融機関からの融資や市民からの投資、公的援助などを検討する考えを示した。コストが営業利益を上回る場合、「継続は困難との結論になる場合もある」と説明した。