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 歌のタイトルや歌詞に街の名前や地域の文化が入った「ご当地ソング」を主題に話や生演奏を楽しむ特別列車「南魚沼♪メロディートレイン(メロ電)」が20日、ほくほく線を走った。歌や映画、文学作品の舞台を巡る旅(コンテンツ・ツーリズム)で地域活性化を目指そうと、新潟県南魚沼市の市民らで作る推進協議会が主催。ほくほく線を運行する北越急行や市と協力し、ご当地ソングに詳しい法政大学大学院の増淵敏之教授とシンガー・ソングライターの河口恭吾さんを招いた。

 メロ電は六日町駅を午前10時に出発。まつだい駅で折り返し、六日町駅に戻って午後1時10分終演という約3時間のイベントだった。

 車両内に特設のステージが設けられ、河口さんは途中駅や終着駅での停車中にご当地ソングとしても知られる松任谷由実(ユーミン)の「中央フリーウェイ」や福山雅治の「桜坂」、森高千里の「渡良瀬橋」、それに自らの「桜」を歌い上げていった。走行中は主に増淵教授が中心になって話を進め、様々な曲に込められたその土地その土地の物語を探りながら、ご当地ソングが地域の有力な観光資源となる可能性について持論を展開。河口さんも、ご当地ソングにまつわる懐かしさや地域の味わいについて歌い手の立場から思いを語った。

 乗客は県内外からやってきた約100人。「ユーミンを聴きながら青春時代を送った」という50代前後の男女が多く見受けられ、「地元だけではなく県外からも乗客を呼べる企画は素晴らしい」「地域密着の企業として、地域の文化を考える列車をこれからも運行していってほしい」と歓迎する声が聞かれた。(江川慎太郎)