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 「世界でも卓越した貿易圏とたもとを分かつなんて、およそ無謀だ」。ジョン・メージャー元英首相が20日付の英紙「サンデー・テレグラフ」に寄稿し、英国が6月23日に行う欧州連合(EU)からの離脱を問う国民投票で「残留」を選ぶよう訴えた。

 メージャー氏は、英国はEUの単一市場参加と国内改革によって、欧州屈指の経済力を持つようになったと指摘。気候変動への対処や消費者保護、安全保障には欧州各国と結束して取り組むことが最善だとし、離脱により「これらをすべて危険にさらすのは非常に愚かだ」と訴えた。

 メージャー氏は、EUの統合深化に懐疑的だったサッチャー元首相の後継者として1990~97年に保守党政権を率いた。92年に調印されたEU創設を定めたマーストリヒト条約の批准をめぐり、与党内の賛否が割れて政権が弱体化し、97年総選挙での敗北につながった。(ロンドン=渡辺志帆