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 21世紀枠同士の対戦となった21日の選抜高校野球大会第2日第1試合は、釜石(岩手)が小豆島(しょうどしま)(香川)を2―1で破った。観衆は4万2千人。釜石の応援席では東日本大震災の被害を受けた人々が勝利の喜びをかみしめた。小豆島側でも「島から甲子園」の願いがかなった島民たちが大声援を送っていた。

 釜石のチームカラーの紫色に染まった一塁側アルプス席に、前身の釜石南のユニホームが掲げられた。20年前の選抜に出場した時の部員だった宮田豊さんのものだ。あだ名はユッタ。5年前の東日本大震災で帰らぬ人となった。当時32歳だった。ユニホームを手に応援したのは、当時三塁手だった小国晃也さん(37)。「ユッタも応援したかったはず。一緒に連れてきました」

 ユッタは明るい性格で、正選手ではないが、ムードメーカーだった。大学卒業後に神奈川県で就職し、2006年に実家の運送会社を手伝うため釜石市へ戻ってきた。震災時、沿岸部にあった事務所で、父親と一緒に津波にのみ込まれた。

 ユッタは震災の数日前、小国さ…

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