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■佐藤信夫のフィギュアよもやま話

 フィギュアスケートという競技名は、氷上で図形を描くところから来ている。読者の皆さんが、観客席やテレビでご覧になる時、ジャンプに目が行きがちになると思うが、スケーティングもだいご味の一つだ。

 スケーティングでアドバイスすることは、一つだけ。「体重移動で滑る」ということだ。自転車でカーブを曲がる時に、曲がりたい方向に体を傾けるのと似ている。選手たちはスピードに応じて、体の傾斜を深くしたり、浅くしたりしながら、滑っている。

 技術が備わっている選手の滑りは、砂鉄が磁石に吸い寄せられるように、スーッと伸びていく。漠然と演技を見ているだけでも、印象に強く残る。1968年グルノーブル五輪男子銀メダルのティモシー・ウッド(米)や、72年札幌五輪女子銅メダルのジャネット・リン(米)の演技は、今でも私の心に残っている。

 優雅で気持ちよさそうに滑って…

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