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(22日、大相撲春場所10日目)

 のどわで体をのけぞらされ、苦しげな表情だった。それでも細い目は、上からしっかりと横綱をにらみつけている。簡単にあとには引かない。稀勢の里の気迫がほとばしった。

 「思い切ってやりました。体が動いてくれた」という、この一番のだいご味はここから。鶴竜に両差しにされ、俵に足がかかった。左から投げを打ちながら持ちこたえる。さらに押し込まれたそのとき、相手の前へ出る力をとらえ、今度は右から逆転の小手投げだ。「横綱に2本差されて残すんだからな」と、八角理事長(元横綱北勝海)がうなった。

 悲願の優勝へと高揚感が増して…

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