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 全国の郵便局で預けられるゆうちょ銀行の貯金の限度額が4月から1300万円に引き上げられることになった。かんぽ生命保険の契約の限度額も同時に引き上げられる。利用者にはメリットがあり、自民党はさらなる引き上げを求めているが、ゆうちょなどの経営には重荷になりかねない。

 限度額は、政府系金融のゆうちょとかんぽによる「民業圧迫」を防ぐため、政府が政令で定めている。いまは、ゆうちょが1千万円、かんぽが1300万円。政府は22日の閣議で政令を改正し、4月1日からそれぞれ1300万円、2千万円に上げると決めた。

 ゆうちょとかんぽから貯金・契約集めを委託されている郵便局にとって引き上げは悲願だった。バブル崩壊後、民間金融機関は店を減らし、郵便局以外に金融機関がない地域も目立つようになった。だが、郵便局は限度額があって使い勝手が悪く、利用者から苦情も寄せられていた。

 民主党政権だった2010年に政府が引き上げを検討したが、政権内の混乱もあって見送った。再び政権についた自民党は昨年6月、政府に改めて引き上げを提言。貯金で25年ぶり、保険で30年ぶりとなる限度額の引き上げが実現した。