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(23日、選抜高校野球 南陽工6―0市和歌山)

 市和歌山の右翼手・木下康司君(3年)は2年先輩のOB山根翔希(しょうき)さん(19)から受けた甲子園の「魔物」の教訓を胸に刻んでいた。「何が何だかわからなくなるときがある。いつでも集中しておかないとあかん」。23日の第88回選抜高校野球大会第4日第2試合で南陽工(山口)に敗れたが、全力プレーをみせた。

 山根さんは、2009年に市和歌山商から校名変更後、初めて14年夏の全国選手権大会に出場したときの二塁手だ。1回戦の延長十二回裏1死一、三塁で打球は山根さんの前に。本塁刺殺か、二塁へ送球し併殺にしないとサヨナラ負け。だが、とっさに一塁へ投げてしまった。「あっ」。敗北を理解し、その場に泣き崩れた。

 その日は好守で再三ピンチを救っていた。守備には自信があった。しばらく食事ものどを通らなかった。録画を見返すときは、十二回に入ると止めてしまう。

 「あの試合で終わったら野球人…

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