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 インドがベトナムで人工衛星のデータセンターを建設し、観測データをベトナムなど東南アジア諸国に提供する。各国が領有権を争う南シナ海での中国の人工島建設などの動きが念頭にある模様だ。インドも中国と国境問題などを抱えており、連携して中国を牽制(けんせい)する意図があるとみられる。

 インド外務省幹部によると、ベトナム南部ホーチミン市と近郊に、衛星データの処理センターと送受信センターをそれぞれ建設する。作業は4~6月中にも始まる見通しで、建設費と5年間の運営費約2200万ドル(約25億円)をインドが負担する。東南アジア諸国連合(ASEAN)と共同運営し、インドの衛星データを各国に渡すという。

 インドは独自の宇宙技術を持つ。これまで20カ国から計57機の衛星打ち上げを請け負い、2014年には火星探査機を打ち上げた。

 中国と約3千キロの未画定の国境問題を抱えるインドは、同様に南シナ海で領有権を巡って中国と対立するベトナムとの関係を重視。ベトナム沖の南シナ海2カ所で石油権益も持つ。外務省高官は「特定の国が標的ではない」とするが、衛星センターの建設地選定にはこうした背景があるとみられる。

 一方、ベトナム国防省関係者は…

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