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 厚生労働省は22日、麻酔導入薬フルニトラゼパム(商品名ロヒプノール、サイレース)で、使用後に呼吸困難など重い副作用が2012年度以降に11例報告され、このうち9例は国に承認された方法と異なる使い方だったと発表した。9例のうち30~80代の4例で死亡しているが、いずれも薬との因果関係は不明という。

 フルニトラゼパムは手術で全身麻酔をかけるために使う注射薬。厚労省によると、9例は不眠や手術後のせんもうへの鎮静剤などとして使われていた。このため、全身麻酔のときのように患者の呼吸や血圧などの状態を観察しておらず、呼吸困難などが起きているのに気付くのが遅れたケースもあったという。

 厚労省は、この薬を使うときは容体の急変に備えて救急医療の体制を整えることや、状態を十分に観察することなどを全国の医師らに呼びかけた。(竹野内崇宏)