[PR]

 東日本大震災後、被災者が集団で移り住んだ宮城県石巻市の新蛇田地区に26日、JR仙石線の石巻あゆみ野駅が開業する。震災後、被災3県でJR東日本の新駅は初めて。

 陸前赤井(同県東松島市)―蛇田(石巻市)間に設けられる無人駅。田んぼが広がっていた駅周辺では宅地の造成が進み、ダンプカーや重機が行き交う。

 設置費用4億8千万円は市が全額負担した。1日上下線で計38本が停車する。石巻駅までは7分、仙台まで1時間17分かかる。新蛇田地区では被災者の転入が進み、開業直後の利用者は1日300人を見込む。3年後には2千世帯、5千人が暮らす街となり、利用者は増える見通しだ。

 駅から300メートルほど離れた災害公営住宅に暮らす主婦宍戸真美さん(48)は今月1日、市内の仮設住宅から引っ越してきた。高校2年生の長男が駅から電車で通学する予定だ。「駅ができ、新しい街も見えてきた。気持ちが前向きになります」と話した。(加藤裕則)