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 広島県東広島市の山陽自動車道「八本松トンネル」で起きた多重事故で、国土交通省は22日、事故の発端となる追突を起こしたとされるトラック運転手の勤務先「ゴーイチマルエキスライン」(埼玉県川口市)に2回目の特別監査に入った。

 国交省によると、監査の結果、運転手は3月に複数回、長距離運行をした際、連続運転時間が国の基準を上回る「過労運転」をしていた。一方、事故が起きた今回の運行直前には、国が定める8時間以上の休息をとっていたという。今回の運行時に適切に休憩をとっていたかなどはわかっていない。トラックに搭載している運行記録計が正しく使われておらず、記録が残っていないためという。

 運転手は事故前日の16日午後5時45分ごろに同社を出発し、午後6時20分ごろ首都高速加賀インターチェンジ(IC)を通過。17日午前5時20分ごろ、岡山ICの手前で運行管理者から「前方に渋滞が起きている」と電話で伝えられており、事故現場付近の渋滞を事前に知っていたとみられる。(中田絢子