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 中国で大がかりなワクチン違法販売の実態が明らかになり、社会に衝撃が広がっている。公安省や国家衛生・計画出産委員会などは24日に記者会見を開き、約130人の容疑者を拘束したと明らかにした。狂犬病やインフルエンザなど計25種類の問題があるワクチンが2010年ごろから大量に販売され、取引額は5億7千万元(約99億円)にのぼっていた。

 新華社通信などによると、事件には病院で働いていた女(47)と医学関連の学校を卒業した娘が関与。薬品を取り扱う許可を得ず、2~8度で保管するとの規定も守っていなかった。全国各地に約200万本が売られ、取引には300人超がかかわったとみられる。

 共産党政権も事態を重く見ており、李克強(リーコーチアン)首相は徹底的な調査と犯罪取り締まりを指示した。当局は大きな被害はないとしているが、詳細は今のところ不明だ。

 ネット上では「利益のために人の命が軽視されているのはなぜだ」「この国の医療は徹底的に改める必要がある」などと憤りが広がる。また、当局による公表や周知の遅れについても疑問視する声が出ている。(上海=金順姫