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 刑事裁判での証言内容を事前に確認した神戸地検の対応を、大阪高裁判決が「不当」として証言を信用しない異例の指摘をしていたことがわかった。検察側は弁護側の証人を、被告の罪を隠そうとしたとする犯人隠避容疑で取り調べ、家宅捜索までしていた。

 事前確認は「証人テスト」と呼ばれる手続き。証人の記憶を整理し、公判を円滑に進めるのが本来の目的だが、密室でのやりとりで証言がゆがめられるおそれもあると懸念されてきた。被告の弁護人の永井誠一郎弁護士は「証人テストのあり方に警鐘を鳴らす判決」と評価する。

 この事件は2013年3月、神戸市垂水区の男性被告(28)が近所の空き家に放火して全焼させたとして非現住建造物等放火容疑で逮捕・起訴された。捜査段階で犯行を自白したとされたが、神戸地裁の公判で否認に転じた。神戸地検は、被告が捜査段階で説明した着火方法は燃焼状況と一致するとして有罪は明らかと主張。一方、弁護側は被告と当時同居していた弟(27)を無罪主張を裏付ける有力な証人として立てた。

 今月15日の高裁判決(福崎伸…

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