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 大阪弁護士会の弁護士が依頼者から総額約5億円を着服・詐取した事件で、大阪地裁は28日、業務上横領と詐欺などの罪に問われた久保田昇被告(63)に懲役11年(求刑懲役13年)の判決を言い渡した。村越一浩裁判長は「弁護士への信頼を悪用して依頼者を裏切り、結果も重大。厳しい非難は免れない」と述べた。

 判決によると、久保田被告は昨年1月までの6年間にわたり、顧問先の建設会社2社から預かった計4億1313万円を横領したほか、依頼者の女性あてに保険会社が支払った交通事故の賠償金5477万円や別の依頼人からの預かり金990万円を着服。大阪市内の幼稚園から土地購入費名目で2700万円も詐取した。発覚を免れようと交渉相手の偽の連絡文書を作った有印私文書偽造・同行使の罪も認定された。

 判決は、着服金は事務所の経費や住宅ローンの返済にあてられたと指摘。一部の被害者に計約9千万円が返還されたが、巨額の被害を重視して量刑上は大きく考慮しなかった。被告・弁護側は着服金の一部には正当な報酬も含まれていたと主張したが、判決は報酬は別に得ていたとして退けた。

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