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 東京電力福島第一原発事故による避難指示が昨年9月に解除された福島県楢葉町の木戸川で26日、サケの稚魚5千匹が放流された。津波で壊れ、川沿いに再建中の孵化(ふか)場で事故後初めて育てた。

 午前11時、木戸川漁協の組合員や町内の幼稚園の園児ら約25人が、バケツから体長約5センチの稚魚を川へ放すと、勢いよく海に向かった。事故後3回目の放流だが、これまでは同県いわき市の漁協から譲り受けた稚魚を放していた。

 昨秋、木戸川で5年ぶりに再開した漁で捕獲したサケから採卵し約130万匹の稚魚を育てたが、事故前の10分の1以下だ。松本秀夫組合長(68)は「元の規模で放流できるようになるにはあと10年はかかる。元気にふるさとに戻ってきてほしい」と話した。(長橋亮文)