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 大川小学校旧校舎はすべて保存、旧門脇小校舎は一部を保存する――。議論が続いてきた二つの震災遺構に、石巻市の亀山紘市長が結論を出した。教訓をどう伝えていくのか、保存のあり方は住民との議論に委ねられる。ただ、遺族たちの複雑な思いは消えない。

 石巻市では、津波で市民約3700人が命を失った。

 「最大の被災地として、災害時の被害を最小限に食い止められるように教訓を伝承するのは使命だ」

 亀山市長は26日の会見で、保存を決断した理由をそう説明した。

 いまでも一部の遺族が語り部として、校舎を訪れた人たちに津波の恐ろしさを伝えている。亀山市長は「語り部やボランティア団体の協力を得ていきたい」としながらも、「独自の活動を進めていく方々もいる。関与の仕方はなかなか難しい」とも語った。

 二つの校舎をめぐっては震災後、遺族や住民を二分する議論が続いてきた。いまもまだ、地域は一つになったとは言えない。

 亀山市長も「解体を望む遺族のつらい思いに配慮した保存のあり方を検討したい」と語り、苦しい胸の内をのぞかせた。

 どういった形で校舎を残すのかは、市と住民が話し合いながら決めていくことになる。内部を公開するかなどあり方によって、費用は大きく変わる。市の試算では、大川小の初期整備費は2億2千万円~6億6千万円。一部保存の旧門脇小は、どこまで残すかなどによって、2億9千万円~7億円になる。

 復興庁が出す初期整備費は、1…

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