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 ベルギーと日本の国交樹立150周年を記念して27日、大阪市でサイクリングイベント「ツール・ド・フランダースin大阪」があった。ブリュッセルで起きたテロ事件を受け、ツーリングの発着点となった会場には両国の半旗が掲げられ、約50人の参加者が犠牲者に黙禱(もくとう)をささげた。

 実行委員長を務めたベルギーの文化施設「フランダースセンター」(東京)のベルナルド・カトリッセ館長(53)は事件当時、テロ事件の現場に居合わせた。

 22日朝、日本に戻るため車でブリュッセル空港に向かっていた。午前8時すぎに空港の敷地内に入ると、ビルから何百人もの人が叫びながら逃げ出してくるのが見えた。見送りに空港に来てくれていた友人は手を負傷。「もしもう少し早く着いていたら……」。生きた心地がしなかった。

 街中では救急車やパトカーのサイレンが響いた。「たくさんの人が亡くなって悲しくて仕方がない。だけどテロリストに負けないためにも、いつも通りの生活に徹した方がいい」。日本のスタッフからイベントの開催自粛を提案されたが、断固として認めなかった。

 テロ事件後、ショックでほとんど眠れていないというカトリッセさんは「テロリストの目的は私たちの日常を混乱させること。こういう時こそ日本とベルギーが一つになることが大事だ」と力を込めた。(向井大輔、牛尾梓)