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■スコアの余白

 開幕から3連敗を喫したヤクルト。数少ない明るい話題がドラフト1位原樹理(じゅり、東洋大)の存在だろう。27日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初先発し、6回1失点。勝ち負けはつかなかったが、堂々の内容だった。

 「試合前は緊張したが、マウンドに上がって覚悟に変わった」。毎回のように走者を背負ったが、140キロ台半ばの直球を軸に得意球シュートやカットボールなどを散らしてピンチをしのいだ。マウンド上では、新人らしからぬ度胸も垣間見えた。五回に投手の田口を打者に迎え「四球を出したくなくて、ストライクを取れる球を選択した」と正捕手中村のサインに首を振った。結果的に左前安打され、「オープン戦でも首を振って打たれた。ベンチで中村さんに『もう首は振りません』と言いました」。試合後は恐縮しきりだった。

 開幕前には、予想外の「プロの洗礼」に見舞われた。

 初の実戦登板だった2月21日の阪神戦(浦添)と3月3日のDeNA戦(横浜)で、電光掲示板に表示されたのは、いずれも「原樹里」。「理」と「里」の微妙な表示ミスだった。「早く覚えてもらえるように頑張ります」と誓った。上々のデビューを果たした22歳。さらなる好投を続け、知名度アップを狙う。(甲斐弘史)

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