[PR]

 28日の第88回選抜高校野球大会第9日の準々決勝第1試合は滋賀学園が智弁学園(奈良)に0―6で敗れ、4強を逃した。滋賀学園の二塁手井川(いかわ)翔君(3年)は、昨年に交通事故で亡くなった親友の幅岸(はばぎし)貴之君(当時16)に「甲子園に行く」と誓っていた。約束の地を、友を思いながら駆け回った。

 井川君は岐阜県出身で幅岸君とは同じ中学。所属していた硬式野球チームは違うが気が合った。井川君は2009年夏の甲子園に出場した実績のある滋賀学園を選んで進学。だが、1年生の時は練習中にふざけたり、監督に口答えしたり。身が入らない日々で、「自分さえよければOKみたいなノリだった」。幅岸君は家業の鉄塔工事の仕事をしていた。

 昨年4月、井川君は学校で呼び出され、連絡を受けた山口達也監督(44)から幅岸君が交通事故で亡くなったと聞かされた。信じられず、何度も聞き返した。迎えに来た父親の車で震えが止まらなかった。ひつぎの前で、「なんで」と悔しさがこみ上げた。野球が縁で仲良くなった幅岸君のために何ができるのか。葬儀の友人代表のあいさつで「甲子園に行く」と誓った。

 「もう適当にやってられない」…

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

お得なシンプルコース980円が登場しました。詳しい内容はこちら

こんなニュースも