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 キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長(89)は27日、ハバナの国立劇場でのオバマ米大統領の演説について、「口先だけの甘い言葉にあふれたもの」として、キューバに対する米国の過去の行為をめぐる謝罪がなかったことを批判するコメントを発表した。自国民が対米関係改善を歓迎するなか、キューバ政府の立場を強調して牽制(けんせい)した。

 オバマ氏の歴史的なキューバ訪問をめぐるフィデル氏の初めてのコメントで、28日付の共産党機関紙「グランマ」に「兄弟オバマ」と題して掲載された。

 オバマ氏が訪問中の22日、キューバ国民に向け、「過去を忘れ未来を見据えよう」と呼びかけたのに対し、フィデル氏は「我々は心筋梗塞(こうそく)を起こすかと思った」などとコメント。経済制裁がいまだに続いていることや、米中央情報局(CIA)が支援した亡命キューバ人によるキューバ侵攻(ピッグス湾事件)など過去の出来事について謝罪がなかったことを批判した。

 また、米国の助けがなくてもキューバは食料や物資を自給できるとし、「帝国から施されるものなど何もない」とも述べた。(ロサンゼルス=平山亜理)

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