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 通信教育大手ベネッセホールディングスの顧客情報流出事件で、不正競争防止法違反の罪に問われた元システムエンジニアの松崎正臣被告(41)に対し、東京地裁立川支部は29日、懲役3年6カ月、罰金300万円(求刑懲役5年、罰金300万円)の判決を言い渡した。

 大善文男裁判長は「専門知識を悪用して極めて大量の顧客情報を得ており、悪質な犯行。情報を売って得た利益を競艇に使っており、動機は身勝手かつ短絡的だ」などと述べた。松崎被告は即日控訴した。

 判決によると、松崎被告は勤務先だったベネッセ子会社の多摩事業所(東京都多摩市)内で、ベネッセの顧客データベースに接続。名前や生年月日、住所などの個人情報約3千万件を自分のスマートフォンに転送し、うち約1千万件を名簿業者に渡した。

 判決は、ベネッセ側の情報管理について「十分でなかったことは否定できない」とも指摘。松崎被告は「営業秘密ではなく無罪だ」と主張したが、判決は不正競争防止法で持ち出しなどが禁じられる「営業秘密」に当たると判断した。