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 米国の中央銀行、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は29日の講演で、今年の世界経済の成長が「以前の想定より弱くなるとみられる」としたうえで、追加利上げについては「慎重に進めるのが適当」との考えを示した。

 FRBは米国の景気が改善しているとして、昨年12月に約9年半ぶりの利上げに踏み切った。だが、その後、中国経済の減速懸念や金融市場の混乱などから、1、3月の会合で追加利上げを見送った。昨年12月時点で「4回」としていた今年の利上げペースの見通しは、3月に「2回」に減速させた。

 イエレン氏は、米国経済の見通しは昨年12月時点から「ほぼ変わっていない」としながらも、「世界経済の動向がリスクとなっている」と指摘。中国経済の先行きの不透明感や、原油安による資源国などへの影響次第では「米国経済を減速させる」との見方を示した。