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(30日、選抜高校野球 高松商4-2秀岳館)

 秀岳館の打線が怖かった。だから受けるダメージのレベルを高く設定していた。「5失点はしょうがない。3失点で完璧と思っていました」。なのに後半になっても2失点に抑えている。「案外戦えている。緊張というか、楽しかった」

 失点した六回から先も縦の変化を利かせて丹念な投球を続けた。七、八回は内野ゴロか三振で三者凡退。九回無死一塁はスリーバント失敗を誘ってしのいだ。

 「自分の世界に入ってしまうやつです」と仲間の一人が評した。大方が認めるマイペースなエースは、何度も「落ち着け」と自分に言いきかせていたという。

 最後にもヤマがあった。延長十一回1死。スプリットが抜けて九鬼の頭に当ててしまい、さらに中前安打を許した。ここでも「落ち着け」。変化球を駆使し、三ゴロ併殺で締めた。「打線が打てないときは自分で流れを持ってこないと」。やりきった感にあふれた表情が、すがすがしかった。(隈部康弘)

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