【動画】相次ぐ地震で、大分県の温泉地「湯布院」が閑散としていた=加藤諒撮影
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 熊本県などでの一連の地震が、九州各地の観光産業に打撃を与えている。29日からの大型連休を前にホテルや旅館のキャンセルが相次ぎ、外国人旅行者の姿も激減した。新幹線や高速道の復旧が急ピッチで進む中、日本のインバウンド(訪日外国人)政策を引っ張ってきた九州の観光地は、立て直しに向け正念場を迎えている。

 被災した熊本、大分では、地震の被害が少ない観光地でも影響が出ている。

 熊本・阿蘇北部の黒川温泉。全国的な知名度を誇り、高級旅館が軒を連ねる。大型連休で多くの観光客の人出が見込まれたが、地震で一変した。

 一部の旅館で屋根瓦が落ちるなどしたが、営業に影響はない。それでも、余震を心配する問い合わせがあるという。同温泉観光旅館協同組合によると、加盟する29軒の旅館では、14日からの5日間で、5億3千万円分の売り上げ減につながったという。

 23日には福岡からの直通バスの運行が再開した。しかし運転手は「いつもなら旅行客が20人は降りるのに今日は1人だけだった」。旅館組合の組合長で旅館「御客屋」の社長・北里有紀さんは「電気も水道も通常通り。でも心配するお客様の気持ちもわかるので、もどかしい」という。

 「ふもと旅館」の女将(おかみ)、松崎久美子さんは「今が踏ん張りどころ」と、被災地の復旧へ向かう作業員の受け入れを決めた。「くよくよしても仕方がない。旅館を続けるためには何でもする」

 大分県由布市の温泉地・湯布院。中国人観光客が目立った土産物店街「湯の坪街道」は地震後は人通りは少ない。毎日60~70台の観光バスが出入りした駐車場も空いている。土産店経営者は、「店を開いても赤字だ。それでも営業を続けてにぎわいを取り戻したい」と話す。

 大分県別府市の「杉乃井ホテル」では約4千人分の宿泊予約がなくなったため、「緊急お得プラン」を設定した。通常より1人あたり3千~6千円ほど安く、問い合わせが増え始めたという。

 熊本城近くでご当地グルメのレストランや土産物店が入る観光施設「城彩苑」は地震後、避難所への物資の集積所になった。年間利用の2~3割を占める団体客が減り、6月末までの予定は取りやめになった。それでも今月29日から施設を再開予定だ。運営会社の佐々博文取締役は「復興のシンボルとしてできるところが頑張っていければ」と話す。

 観光客を呼び戻そうと、九州各…

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