写真・図版

[PR]

 そろそろ夏休みの旅行を計画する時期になってきました。海外旅行を考えている人は、行き先によっては渡航前に予防接種を受けた方がいい場合があります。

 東京医科大学病院(東京都新宿区)の渡航者医療センターでは、仕事や留学で海外へ行くという受診者が大半を占め、観光目的の人は約2割。濱田篤郎教授は「観光に行く人の間では、感染症予防の意識はまだ低い」と話す。欧米に比べ日本の旅行者は予防接種率が低いという報告もあるという。

 どんな予防接種が必要なのか。上下水道など衛生環境が整っていない途上国に行く人に対し、濱田さんはA型肝炎ワクチンの接種を勧める。生水や加熱されていない食品を通じて感染し、発熱や嘔吐(おうと)、黄疸(おうだん)などの症状が出る。予防接種は2~4週間の間隔で2回受ける。さらに初回接種から半年から1年後に3回目を受けると免疫が約10年続くので、帰国後に忘れないようにしたい。

 同じく水などから感染する腸チフスは、高熱が出て腸に穴が開くこともある。一部の医療機関が輸入ワクチンを取り扱う。一方、破傷風は傷口から感染し、呼吸困難で死亡することもある。スポーツなどでけがをする可能性が高い人は接種した方がいい。

 ただ、ワクチンがない感染症も少なくない。中南米で感染が広がったジカウイルス感染症(ジカ熱)もその一つ。妊婦が感染すると、小頭症の赤ちゃんが生まれるとみられ、手足のまひや筋力低下などを起こすギラン・バレー症候群との関連も疑われている。感染者の血液を吸った蚊に刺されると感染するため、虫よけ対策を徹底するしかない。

 海外滞在に関する健康相談や予防接種を担当するのがトラベルクリニック。厚生労働省検疫所「FORTH」や、日本渡航医学会のウェブサイトでリストが公開されている。名鉄病院(名古屋市)の宮津光伸・予防接種センター顧問は「出発の1カ月前にはトラベルクリニックを受診し、英語表記の接種記録をもらって旅行に忘れずに持って行ってほしい」と呼びかけている。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら