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 スマートフォン向け無料通信アプリを提供する「LINE(ライン)」が、福岡市博多区に計画していた自社ビルの建設を断念したことが24日、わかった。取得済みの予定地は、JR九州に売る方向で調整している。福岡での拠点は今後も維持する。

 LINEは2013年に東京に次ぐ拠点として、福岡市に子会社をつくった。自社ビルは開発や企画などの部署を拡大するため、地上11階、地下2階建てで計画。当初は15年10月の完成を目指したが、「建設関連費の高騰で困難」(LINE)になったとして着工を延期していた。

 関係者によると、LINEはビル建設のため取得した土地を売る方針。すでに入札を実施し、JR九州が取得する方向で最終調整している。JR九州はホテルを軸に、複合ビルの建設も検討している。

 LINEは今春、JR博多駅前に開業した「JRJP博多ビル」の一部フロアを借り、福岡に3カ所に分かれていた拠点を集約している。自社ビルは断念したが、福岡での事業拡大は続けていくとみられる。(湯地正裕)