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 北海道鹿追(しかおい)町の陸上自衛隊然別(しかりべつ)演習場で、北部方面後方支援隊の男性隊員が訓練中に実弾を発射し、隊員2人が軽傷を負った問題で、陸自北部方面総監部は24日、この訓練で計9人が実弾79発を発射していたと明らかにした。空包と誤って実弾が各隊員に配られたという。実弾と空包は先端部の形が違って通常は間違えにくいといい、同総監部が経緯を調べている。

 同総監部によると、訓練は23日、後方支援隊がトラックで物資を輸送中に敵に襲われる、という想定で実施。約30人の隊員が敵味方に分かれ、89式小銃を使って互いに空包を撃つ予定だった。けが人が出て訓練は中止になり、実際は実弾を撃ち合っていたことが発覚した。訓練場所は実弾の使用が禁止されている区域だったという。

 訓練を行った後方支援隊の秋山賢司隊長は「国民の生命財産を守るべき自衛隊がこのような事案を起こし、大変申し訳ない。原因を速やかに調査し、再発防止に努めていく」とコメントした。同総監部は実弾が演習場外に着弾した可能性は低いとしている。

 然別演習場では2001年、重機関銃の射撃訓練中に実弾1発が場外のビニールハウスに着弾する事故が起きている。(横山蔵利)