[PR]

 ギャンブル依存症の泥沼からはい上がった若者が、同じ苦しみの中にいる人に自身の体験を伝えようと、1時間500円で自分をレンタルするサービスを始めた。「依存症は適切な治療を受ければ回復する」と依存症者や家族からの相談に乗っている。

 「ギャンブル依存症でーす。ギャンブルの相談に乗りまーす」。東京・渋谷駅近くで家路を急ぐ人々に向かって杉山友作さん(27)が声を張り上げる。

 手には「依存症に悩むあなたの友人になります」と書かれたのぼり。依存症者や家族の相談に乗ろうと昨年8月から始めた。月に3~4回、駅前に立つ。

 きっかけは「就活」だった。大学4年の春、マスコミやIT企業を目指した就職活動で20連敗。5月の連休明け、面接に向かう途中、降りる駅を間違えてしまう。「どうせ間に合わない」。駅前にパチンコ店があった。初めてだったが、大音量の中、周囲を気にせず夢中で打った。就活を忘れることができた。

 それから、就活をさぼりパチンコや競馬にのめり込んだ。卒業後は両親が経営するネット通販会社に就職。大企業で働く夢と現実のギャップから目をそらすように、ギャンブルに拍車がかかった。親の財布から金を盗み、消費者金融からの借金は100万円を超えた。

 何度もやめようと思ったが、夕方になるとパチンコで頭がいっぱいになった。そんな時、店で偶然、中学の同級生に会う。語り合ううち、我に返った。何やってんだ、俺。「こんな生活ではダメだ」――。

 仕事の後、パチンコに気が向かないように、別の友人とジム通いを始めた。依存症の関連本を読みあさった。1年かけて、パチンコがなくても日常を過ごせるようになった。一昨年5月を最後に行っていない。

 苦しんでいる時、誰かに相談したかった。自分は病気なのか、どうすればいいのか。でも、病院や依存症者の自助グループもどんなところか不安で行けなかった。「気軽に相談できる場があれば」と、自身のレンタルを始めた。

 ギャンブル依存症は、本人の意…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら