東海大学は7日、熊本地震で被災して休講が続く阿蘇キャンパス(熊本県南阿蘇村)の農学部について、7月から熊本市にある熊本キャンパスで授業を再開すると明らかにした。暫定措置として2年間は熊本キャンパスを使い、阿蘇キャンパスはその間に建物や地盤を調査して再開の可否を決める方針だ。

 農学部の在学生は約1千人。8割ほどがキャンパス近くのアパートなどで暮らしていたが、地震で3人が犠牲になった。講義棟が「使用不可」と判定され、大学側は現地での早期再開は困難と判断した。

 熊本キャンパスでは一部設備を阿蘇から移して実験・実習をするほか、県立農業大学校(同県合志市)など国と県の3施設を借りる方向で調整している。学生の下宿先は、地元の不動産協会などの協力で確保のめどがついたという。

 農学部は来年度も学生を募集するが、入試の実施時期を後ろ倒しにすることも検討する。9日に熊本キャンパスで山田清志学長が保護者向けに今後の授業運営などを説明する。

 阿蘇キャンパスは1980年に開設された。国立公園内にあり、講義も実習も一つのキャンパスで学べるのが特徴。ブラックベリーの加工品の開発など産官学の連携も盛ん。