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■戦後の原点

 先月3日に開廷70年を迎えた東京裁判(正式名・極東国際軍事裁判)は、日本の戦争指導者を断罪する場であったのと同時に、国際人道法が発展する起点にもなりました。特集の2回目は、海外の人たちが裁判にどのようなまなざしを注いできたのかをみます。

■「平和に対する罪」に判事葛藤 オランダ

 国際司法裁判所(ICJ)や国際刑事裁判所(ICC)が集まる国際法の都、オランダ・ハーグ。この街で4月、東京裁判の多数派意見ともパル判事の全面無罪論とも異なる少数意見を書いたベルト・レーリンク判事(1906~85)をテーマにしたシンポジウムがあった。研究者や法曹関係者ら約100人が参加した。

 故国でいま、レーリンクが脚光を浴びている。きっかけは、三男でアムステルダム大学元教授のヒューゴさん(71)が2014年、未公開の書簡をもとに伝記を出版したことだった。

 レーリンクは、日本軍の行為を容認する考えは毛頭なかった。《恐るべき残虐行為について証人たちの話を聞いている。どうやってこれに耐えたのか、と思わずにはいられない》。責任の所在を明らかにし、該当する者を死刑に問う考えを明記している。

 だが、開廷前から、他の判事たちの姿勢には疑念を抱いていた。法廷の進め方をめぐり、彼らの多くとの間で溝が深まった。《法律とあまりに無縁な、あからさまな汚い政治で、関わることを恥じる》。レーリンクの目には、彼らが政治的予断で有罪と決めてかかっているように見えた。

 侵略戦争の開始や遂行を問う「…

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