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 富山市議会の中川勇市議(68)が、取材中の30代の女性記者を押し倒し、取材メモを取り上げたとして、北日本新聞社(本社・富山市)が9日、暴行と窃盗の疑いで富山県警に被害届を出したことがわかった。

 同社によると、記者は9日午後0時15分ごろ、中川氏が会長を務める市議会自民党会派の控室で、審議中である議員報酬を10万円上げて月額70万円に増やす条例改正案への賛否を、別の市議数人に取材していた。

 約10分後、中川氏が記者の右手首をつかんで取材メモを取ろうとし、記者は尻もちをつくような形で倒れ、中川氏がメモを持ち去った。同社の抗議を受け、午後3時の市議会本会議終了後に返したという。

 中川氏は「(条例改正案の)取材は私が対応することになっていた。議会の審議に支障が出ないよう15日の議会閉会後に、記者会見など何らかの形で説明の場を設ける」と話している。

 同社経営企画室は「憲法で保障された報道の自由や国民の知る権利を脅かすものであり、到底容認できない」とコメントしている。