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 相模原市でクマの出没が相次いでいる。例年より時期が早く、人家に近いところでも目撃されている。秋田県でクマの襲撃事故が起きていることから、児童の下校時にはクマよけの鈴を持たせ、教職員が警戒に当たるなど神経をとがらせている。

 5月28日午後9時過ぎ、同市緑区与瀬の国道20号沿いにある「ラーメンセンター」。店じまいし、経営者の斎藤雄治さん(48)がカウンターでテレビを見ていた時だった。入り口ドアに黒い物体が見え、どーんと体当たり。クマだった。

 昨年、ドアを強化ガラスに変えたのと、クマのスピードが速くて自動ドアが機能しなかったことから、クマが店内に入れず難を逃れた、と斎藤さんは推測している。

 「イノシシ、シカは見ることはあったが、クマは初めて。怖かった」。翌日に店の近くで足跡が見つかり、クマと断定できた。

 6月9日午後3時20分ごろには同区の県道76号近くで、通行人からクマの出没情報が2件寄せられた。

 目撃地点から約500メートルのところには市立藤野南小学校がある。同校では以前に配っていたクマよけの鈴を児童48人に持たせるとともに、下校時には教職員が警戒に当たっている。同小の教頭は「秋田県のクマの事故もあり、心配です」と話す。

 市水みどり環境課によると、クマの出没情報は2014年度に2件、15年度に3件。民家近くでの出没は珍しいという。

 市は行政防災無線で注意を呼びかけるとともに、出没した場所の近くに「クマ出没注意」の看板を12枚設置している。(白石陽一)