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 障害を理由にした差別を禁じる「障害者差別解消法」が施行された今春、障害を持つ男子学生が、国立大学に進学した。大学の支援を受け、医療工学の研究を志して学んでいるが、受験時に別の大学から入学に難色を示される経験をした。大学の判断はなぜ分かれたのか。

■国立大に合格「研究がんばる」

 東北地方の国立大キャンパス。1年生の男子学生は両手の杖で体を支え、下半身を振り出すように歩き、講義へ向かっていた。生まれた時の脳性まひにより体幹機能の障害がある。足が不自由で、支えなしで立つことが難しい。

 4月、生まれ育った和歌山県を離れ、大学の寮で一人暮らしを始めた。

 「いろんな刺激を受けて成長してほしい」という両親の思いで、幼い頃から水泳や将棋に挑戦した。小学4年生の時、脳性まひで成長が遅れた両足の腱(けん)の手術のため3カ月入院。「なんでこんな足で生まれたんや」。母親に大声を出したこともあった。

 小6のころ、「自分の障害を治さないまま死にたくない」と思うようになった。公立高校で科学部の部活動に打ち込み、浪人して、医療工学を学べる国立大の生命科学系学科に合格した。

 国立大側は昨年春、障害者差別解消法の施行に備え、障害のある学生の支援室を設置。入試前に試験時間の延長など男子学生への配慮を話し合った。入学後も専任教員が定期的に面談し、学内の段差の舗装や学食での配膳の補助などの支援を続けている。

 学部長は「誰でも入試に合格すれば、大学で勉強する権利がある。設備や実習にどんな配慮が必要か、相談しながら私たちも学びたい」と話す。

 4月末の数学の講義後、他の学生が帰った教室で、男子学生は教員に30分近く質問を続けていた。「自分の障害のこと、もっと知りたい。そのために大学院へ進んで研究をがんばる」

■大学「言葉足らずだった」

 男子学生が受験を相談した中には「就学は難しい」と答えた大学もあった。

 男子学生は1月16、17日の…

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