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 ソフトバンクグループ(SBG)は21日、孫正義社長が自身の後継者候補としていたニケシュ・アローラ副社長が22日の株主総会を最後に退任する、と発表した。SBGは株主総会にアローラ氏ら8人の取締役再任の人事案をかける予定だったが、急きょアローラ氏の選任部分を取り下げる。直前に首脳人事が変わるという異例の事態だ。

 SBGによると、アローラ氏は数年内に孫氏に代わってトップとして指揮をとりたい意向だったが、これに対して孫氏は当面、自身が指揮をとりたい考えだった。トップの座を譲る時期で両者の考えにずれがあり、結局、アローラ氏が退任を決めた。アローラ氏は7月1日付で顧問に就く。

 アローラ氏はインド出身。米携帯大手Tモバイルを経てグーグルに移り、同社の最高ビジネス責任者に就任。孫氏が2014年、165億円の高額報酬で招き、15年も約80億円という破格の報酬だった。SBGではインドやインドネシアの新興企業投資などを手がけてきた。

 孫氏はアローラ氏という腹心を得て、日本から世界に事業展開する「ソフトバンク2・0」を唱えてきたが、構想は大幅な修正を余儀なくされそうだ。(大鹿靖明)