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 北朝鮮は22日午前5時58分ごろと午前8時5分ごろ、日本海側の江原道元山(カンウォンドウォンサン)付近から、ムスダン中距離弾道ミサイル(射程3千キロ以上)とみられる飛翔(ひしょう)体2発を発射した。韓国軍合同参謀本部が明らかにした。軍事関係筋によれば、北朝鮮は同日午前8時10分ごろまでに、3発目のムスダンを発射したとの情報もある。

 同本部などは、1発目が発射後間もなく空中で爆発して四散し、2発目が約400キロ飛行したことを明らかにした。日本海に着水した模様だ。韓国国防省関係者は「性能の改善が多少見られるようだ」と語った。軍事関係筋によれば、3発目も空中で爆発した模様で、確認を急いでいる。

 ムスダンは、日本列島を越えて米領グアムを直接攻撃する能力を持つ。韓国国防省によれば、ムスダンには約650キロの弾頭を搭載できる。移動発射台から発射できるため、事前探知が極めて難しい。今回の試射が成功だった場合、北朝鮮による核とミサイルの脅威が格段に高まる。

 日米韓は、試射を成功とみるかどうかについて分析を急いでいる。日本の防衛省は2発目について、「高度が1千キロメートルに達し、一定の機能が示されたのは、我が国の安全保障に対する深刻な懸念だ」と発表した。北朝鮮は今年3月18日、中距離弾道ミサイルのノドン(射程1300キロ)の飛距離を調整し、800キロ飛行させたことがある。

 韓国国防省によれば、北朝鮮は2007年にムスダンを実戦配備したが、発射は今年4月15日が初めて。その後も4月28日、5月31日と、4発連続で発射に失敗した。素材や組み立て技術、保管方法などに問題を抱えているとの見方が出ていた。(ソウル=牧野愛博)