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 日本科学未来館(東京)で上映中の科学映像作品「9次元からきた男」が、国際プラネタリウム協会の今年の最優秀教育作品賞に選ばれた。監修した大栗博司・米カリフォルニア工科大教授は「世界中の応募作から選ばれてうれしい。多くの人に見てもらい、科学の素晴らしさを感じてほしい」と話した。

 作品は、半球状のドームシアターで上映される30分の3D映像。素粒子のミクロな世界と宇宙のマクロな世界を統一して説明する物理学の究極の目標「万物の理論」を、ホラー映画の第一人者、清水崇監督が映像化した。有力な仮説「超弦理論」が提示する全てがひもでできた9次元の世界を、実写とCGを駆使して体感的に描く。ニュートリノやヒッグス粒子などの映像では科学的な正確さにも気を配っている。

 4月20日に公開され、1日6~7回ずつ上映。エンターテインメントとしても人気を博し、週末には全ての回が満席になるという。

 国際プラネタリウム協会の審査では「宇宙に関する新鮮な視点を提供し、好奇心を刺激した」と評価され、出展された15カ国の66作品の中から満場一致で選ばれたという。23日にポーランドで表彰式があった。(奥村輝)