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 米大統領選で共和党の候補者指名を確実にしたトランプ氏(70)は22日にニューヨークで演説し、民主党のクリントン氏(68)を「世界クラスのウソつき」と激しくののしった。国務長官時代についても「現金と引き換えに、抑圧的な国の政権を助けた」と主張し、「史上最も腐敗した大統領候補かもしれない」と批判した。11月の本選に向け、クリントン氏に対する個人攻撃に拍車がかかりそうだ。

 トランプ氏は世論調査での支持率低下などを受けて20日に選挙運動本部長を解任したばかりで、選挙態勢の立て直しも狙っているとみられる。

 22日の演説では通常と異なり、事前に用意した原稿を読み上げたトランプ氏はクリントン氏を繰り返し攻撃。「中国に何百万もの優良雇用を贈り、中国を実質的に再建させた見返りに、(彼女は)裕福になった」と、国務長官のポストを私利私欲のために利用したと主張し、「腐敗したやり取りを隠すため、国務省のメールを私用サーバーに違法に隠した」と批判した。

 また、「彼女の決断は関与した場所すべてで死と破壊とテロを広めた」「たった4年間で、ほとんど1人で中東全域を不安定にさせた」などと、国務長官として政策のミスも相次いだと指摘。「指導者としての資質、判断能力、適性に欠ける」と語った。

 演説を受けて、クリントン氏の陣営は「トランプ氏の演説の最大の15のウソ」という声明を出し、「偽善的な攻撃、おかしな陰謀論と完全なウソの列挙」だと反論。米メディアからも、「クリントン氏の経歴や政策について、事実と異なる発言や誇張が相次いだ」(ワシントン・ポスト)といった指摘が出ている。(ニューヨーク=中井大助

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