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 鳩山由紀夫元首相が26日、訪問先の中国・北京で記者会見し、中国が設立を主導したアジアインフラ投資銀行(AIIB)の金立群総裁から、顧問にあたる「国際諮問委員会」の委員就任への打診があったことを明らかにした。中国側には、首相経験者をAIIBに関与させることで、米国とともに参加を見送った日本を揺さぶる狙いがあるとみられる。

 鳩山氏は、昨年11月に北京で金氏に会った際に「AIIBがスタートした後、諮問委員会の委員を引き受けていただけないか」と要請されたが、「まだ正式に話はいただいていない」と説明した。

 鳩山氏は「(金氏は)私が日中友好のために努力している姿を見ているのだろう」とし、「(金氏は)日本や米国など参加していない国を排除するつもりはないと考えている」とも指摘した。金氏は、米国からも委員を就任させたい意向を示したという。

 鳩山氏によると、同委員会は非加盟国も含めた首相経験者など約10人で構成され、第三者の立場から助言をするとみられるが、昨年11月以降、正式な発足などの連絡を受けていないという。AIIBにはアジアや欧州などの57カ国が参加しているが、金氏は25日の年次総会の開幕式で、新たに24カ国が加盟を希望していると明らかにした。すべてが加われば、計81カ国となり、アジア開発銀行(ADB)の67カ国・地域を大きく上回る。(北京=倉重奈苗)