昭和末期から平成にかけて一時代を築いた大横綱が亡くなった。大相撲で歴代3位の31度の優勝を遂げ、「ウルフ」の愛称で人気を集めた元千代の富士の九重親方。早すぎる死を多くの人が悼んだ。

 現役時代、同時期に横綱だった芝田山親方(元横綱大乃国)は「九重親方が関脇―大関―横綱と上り詰める頃、左前まわしを取って走る取り口をまだ幕下だった自分は見習っていた」と振り返った。昭和最後の取組となった、1988年の九州場所の千秋楽。千代の富士の連勝を53で止めたのが、大乃国だった。「あの一番は、自分が先に上手を引いたことで流れをつかんだ。小さい体でも今の横綱たちのように張り差しなどをすることはなく、真っ正面から向かってくる横綱だった」

 九重親方の弟弟子で、現日本相撲協会理事長の八角親方(元横綱北勝海)は「あまりにもショックでコメントのしようがない」と広報を通じて発表。尾車親方(元大関琴風)は「年齢は二つ上、まさに戦友でした。東京にいても巡業でもいつも胸を合わせました。本当に強かった」。二所ノ関親方(元大関若嶋津)は「寂しい。何とも言いようがない気持ち」と語った。

 九重親方が引退を決める一番の相手となった貴乃花親方(元横綱)は「入門したての頃、離れた場所から遠目に拝見していたのを昨日のことのように感じている。現役時代には胸をお借りし、鋼の肉体に額を恐る恐る当てたことも忘れていない」とコメント。浅香山親方(元大関魁皇)は「九重親方の1千勝は私のものと比べるものではない。あの体で大きな相手を倒したのはすごい。レベルが違う。本当に悲しい」。

 元横綱の朝青龍は、自身の公式ツイッターで「涙が止まらない……憧れの力士、角界の神様、横綱たちの横綱よ」「親方よ 夏にモンゴルに来てイトウ釣る約束は」などと悲しんだ。元関脇旭天鵬の大島親方は「すごい人すぎて恐れ多い存在だったが、2004年ソウル公演の際に移動バスで『頑張れよ』と優しく声をかけてもらった。モンゴルでも悲しみが広がっている」と話した。

 元大関でタレントのKONIS…

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