[PR]

■ハジのブラサカ伝道記⑦ 7月9・10日は日本選手権へ

 ブラインドサッカーのクラブチーム日本一を争う「第15回アクサ ブレイブカップ日本選手権」が7月9、10日、東京都調布市のアミノバイタルフィールドで開かれます。今年は名古屋市から新たなチームが加わり、過去最多の15チームが出場します。

 日本代表の国際試合と違い、目が見える人も同時に2人までフィールドプレーヤーとして出場できるのが国内大会の特徴。もちろん、アイマスクをしてしまえば視覚障がい者と条件は同じです。ボールが転がると出る音に対する感覚は視覚障がい者の方が鋭く、サッカー経験の豊富な健常者であっても、すぐ「戦力」になるとは限りません。

 様々なスタイルがぶつかり合うのも大会の魅力です。4連覇をめざす「Avanzareつくば」は、ドリブルの得意な日本代表の川村怜主将を中心に個々のレベルが高い。「たまハッサーズ」は同じメンバーが10年近く一緒にプレーし、あうんの呼吸で繰り出す連係が持ち味です。浮き球を蹴り、それを1バウンドでトラップしてボールをつないでしまいます。僕が所属する「松戸・乃木坂ユナイテッド」はテンポの速いパスサッカーで、初優勝をめざします。

 日本代表を強化の頂点とすれば、クラブチームは裾野。こうした大会の充実が、競技のさらなるレベルアップと普及につながると信じています。その意味で、今大会にはもう一つ、新たな楽しみがあります。

 小学生から高校生までの視覚障がい者で構成する「ジュニアアスリートチーム」と、健常者も交ざった女子チームが10日に親善試合を戦うのです。子供や女子への普及は、日本ブラインドサッカー協会が3年ほど前から練習会やキャンプを開いて力を入れてきました。

 ブラサカの世界の広がりを感じに、ぜひ、大会を見に来てみませんか?

     ◇

 日本選手権では、今大会から10日の3位決定戦(午後1時10分)と決勝(午後2時50分)で観戦エリアの一部に有料席が設けられる(1千円)。大会の詳細は公式サイト(http://axa-bravecup.b-soccer.jp/別ウインドウで開きます)へ。

■てらにし・はじめ 1990年、広島市生まれ。中学2年生の春に失明し、ブラインドサッカーと出あう。2010年に日本代表デビュー。乃木坂ナイツ所属。和光大学卒業後の13年から日本ブラインドサッカー協会職員となり、小中学校での体験型授業「スポ育」や企業研修の講師としても活躍する。愛称は「ハジ」。174センチ、94キロ。