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 売れ筋テレビの主役は、すっかり4K対応テレビになってきました。しかし、総務省は6月29日、販売店やメーカーに対し、改めて「2018年に始まる4K放送を受信するためには、今販売されているテレビの他に受信機の購入が必要になることを説明する」ように求める告知を行いました(図1)。

 4K対応テレビが増えているのに、放送は別途機器を追加しないと見られないなんて……と思う人もいそうです。でももちろん、そこには理由もあります。

 また現在は、「4Kでなにを見るのか」という部分が大きく変わりはじめているのも事実です。今回は、「4K」の今を改めて確認したいと思います。(ライター・西田宗千佳)

■2018年開始の4K放送規格はまだ定まっていない

 総務省の説明の通り、現状の4K対応テレビだけでは、2018年からの4K放送は受信できません。なぜなら、その時の放送については、放送規格がまだ定まっていないからです。

 正確に言いましょう。すでに4K放送に対応したテレビはありますが、2018年から予定されている放送を見るには別途チューナーとアンテナの準備が必要になります。また4Kに対応したテレビの中には、現在放送中の4K放送受信にも対応はしておらず、4Kの映像を表示できるだけ、というものもあります。4K放送の受信には対応していないテレビを「4K『対応』テレビ」、受信に対応したテレビを「4Kテレビ」として区別しているのですが、正直ややこしく、きちんと把握している人は少ないかも知れません。

 4K放送には二つの方向性があります。

 まずひとつめが、「スカパー!」が展開しているプレミアムサービスとしての「スカパー!4K」。こちらは、俗に「スカパー!プレミアムサービス」と呼ばれる「東経124度・128度CSデジタル放送」を使った4K放送で、2015年3月から有料サービスとして、2チャンネルでの本放送が行われています。「スカパー!プレミアムサービス」に対応したアンテナで受信が可能で、これに対応したテレビが、いま販売されている「4Kテレビ」です。

 一方、現在規格化が進められており、2018年から放送を開始する予定になっているものは、それとは異なります。BSを使った衛星放送のうち、過去に地デジ移行難視聴地域対策用として使っていた「BSチャンネル番号17」と、「東経110度CSデジタル放送」(いわゆる「CS110度」)を使います。

 この時には、同時に「8K」も展開します。現在の定義では、4Kと8Kは「ハイビジョン(2K)を超えるもの」として「スーパーハイビジョン」とされています。CS110度放送は今も使われていますが、4Kで使われるのはそれとは異なり、「左旋円偏波」と呼ばれる電波で放送されます。今は「右旋円偏波」と呼ばれる電波が使われており、両者は異なる性質の電波のため、4K放送の受信にはアンテナの変更が必要になります。BSおよびCS110度・左旋円偏波での4K・8K放送については、前述のように、まだ規格が定まっていない部分があり、製品化されていません。ですから、冒頭のように「今後の放送を受信するにはチューナーが必要」ということになるのです。

 テレビの話だけでなく、「4Kではアンテナの変更も必要」という点は、いまひとつ周知が進んでいないように思えます。一般家庭だけでなく、マンションでの共用受信では設備の変更に相当なコストがかかることもあるため、今後大きな問題となるでしょう。

 また、4K放送については、衛…

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